2012年01月
宝町 「ぶーみん ヴィノム」に行ってきた  (2012.01.11)


昨日は、宝町の「ぶーみん ヴィノム」(http://www.yes-rose.com/BoominVinum.html)にて、退職の慰労会ということでFBつながりのとある方と食事をしてきた。「王様のブランチ」等で取り上げられたこともあって、週末の予約はほとんど無理という人気店でもある。色々と取り沙汰されてはいるが食べログでもスコアが3.69とかなり高いレベルにある店でもある。ただ、場所はいわゆる繁華街エリアからは少々離れた所にある。最寄駅は都営浅草線の宝町。

食べたものは多岐にわたるが、「世界の前菜盛り合わせ」、「豚もつのワイン煮込み半熟玉子添え」、塩バゲット、豚レバーの西京味噌漬け、豚の角煮等を頂く。ワインはカベルネソーヴィニヨンベースのアルゼンチンワインなどを二人で2本という飲んべコース。

まず褒めるべきは、一定のクオリティをきっちり維持しつつ(例えばハモンセラーノは36ヶ月のものを供している)、量がすばらしく多いということだ。また、前菜プレートに入っていたラタトゥイユは煮崩れすぎず、かといって野菜そのままの水っぽさもなく、おいしい。豚料理に関しては下処理がきちんとしてあるので、いたずらに脂による味のごまかしには走っていない点がよい。また、ソースは若干いずれも濃いめの味付けだが、バゲットが大変おいしいので、それでソースをすくって食べると酒が進む。

で、これだけ飲み食いして一人あたりの負担額は6千円くらい。はっきり言って安いです。スペアリブも含め、この店の名物メニューについてはまだ食べていないものも多々あるので、詳しい感想は再訪したときにでも再度書きたいと思う。

ちなみにこの店をチョイスしてくださった方からは、昨年末のフランス旅行の写真などを見せて頂いた。また、各種缶詰なども頂戴したので、今度早速食べようかと思う。話は尽きることなく、小生の旅行帰国後はまたあって色々と話しましょう、で11月にはみんなでフランスに行きたいねえ、という話もした。長期旅行はさすがに無理だが、実現したら面白い話ではあると思う。

人の縁というのは実に有り難いものだと思う。


「流行」マーケティングの終焉  (2012.01.06)


会社を実質的に辞めて数日が経った。自堕落な生活にならないように朝8時には起きて午前中はフィットネス、午後は楽器と勉強というスケジュールを自らに課して生活しているのだが、息抜きと情報収集を兼ねて昼間の衛星放送を見てみると、いやー、本当に韓国ドラマと通販番組ばっかり。ドラマは基本的に国内外を問わず見ない(次週まで待つのが面倒くさいし、時間稼ぎのためのシークエンスに時々腹が立つから)のだが、これじゃ昨年夏みたいにフジテレビ本社の周りでデモやられても仕方ねえよなあ……と思う。

無論、昨年夏の件のデモには民族差別の要素が含まれていたということは否定のしようがない。かの国は国是として実質的に反日を掲げ、また国内問題のガス抜きとして日本との歴史問題をカードにしている以上(つまり歴史問題が解決されると一番困るのは他ならぬ韓国の権力者である)、「日韓友好」などというのはただの絵空事か脳内お花畑の戯れ言に過ぎないし、世界中を見渡してみても隣国同士で仲がいいケースというのはほとんどお目にかかったことがないのだが、それがモメントとしても仮に昼間の時間帯に衛星放送で流されているのが例えば私の大好きなインドのマサラムービーならここまで話はこじれたりしないだろう。いいっすよ、マサラムービー。話の筋と全く関係なくゴージャスダンスシーンに突入するのなんてもう最高。

ただデモをした側の立場に立って考えてみると、平日昼間の帯にここまで韓国産ドラマが多く放送されていると、何のパワープレイだこりゃ? と首をかしげたくなるのもまた事実だ。つまり「ね?ね?流行ってるでしょ」という幻想の押しつけを通じてDVDとかその他諸々の派生商品を(低コストで仕入れて:ここ大事)売らんかなという目論見が透けて見えてしまうわけだ。私個人としてはマサラムービーなら喜んで買うけどね。

かつて、このようなマーケティング手法は実際有効だった時代があった。フジテレビはその手法に実に優れた集団のひとつだったように思う。特にバブル時代にはいわゆるトレンディドラマと呼ばれる番組群が流行を先導したことは当時洟垂れ小僧だった私でもよく覚えている。今では信じられないかもしれないが、ドラマで取り上げられたブランドや場所は流行の対象になったし、それを模倣するのが若者のデート作法だった時代が、かつては実際存在したのだ。また、タイアップに代表される手法はCDのセールスにおいてもミリオンを連発したし、いまだに当時の浮かれ気分と成功体験を捨て切れていない頭の固い関係者はおそらく枚挙にいとまがない。

だが、CDのタイアップモデルがアニメを除いて事実上崩壊した、そしてそのアニメにおいてもタイアップによる安易な抱き合わせCDマーケティングも例えば『ONE PIECE』で手厳しい批判が絶えない状況にあり、事実上瓦解の瀬戸際にあると言っていいだろう。このことからも分かるとおり、最早マスメディアがマスセールスのマーケティング手法として「流行」を生み出すことはきわめて困難な状況にある。

にもかかわらず、「流行を作り出すのは我々でござい」的な表情をして旧態依然古色蒼然としたマーケティングを番組編成のごり押しと共に展開することの時代錯誤に気づかないまま、従来型のビジネスモデルをメディアにおいて行うことに対する厚顔無恥が、見る側をいらだたせていることに、彼らは恐らく気がついていないのだ。

情報行動がマスメディア主導のプッシュ型から、ユーザー中心のプル型へとネットの定着に伴い推移するに従い、「流行」という現象は全社会的なものではなく、個々の趣味集団の内部できわめて短い周期で消費される現象になりつつある(従って、限定されたマニア向けの一部のコンテンツは、同工異曲の作品群を間断なく長期にわたって提供することによって、蕩尽を避ける戦略を採用している)。『家政婦のミタ』も、『輪るピングドラム』も、恐らく5年後には誰も覚えていないコンテンツになっているだろう。向田邦子のドラマ群や機動戦士ガンダムの作品群がいまだにリメイクされるのに、だ。従って、そのような状況を鑑みることなく、自らが無数のユーザーの情報行動を左右しうるのだという発想自体が思い上がりも甚だしく、既得権益にしがみつく者の醜悪さを露呈するだけだろう。番組表を見て苛立ちを覚えた層は、その内容の荒唐無稽さや出自もさることながら、マスメディアが所得も含めたきわめて特権的な階級にあるくせに、そのような無知蒙昧丸出しを恥じることなく露骨な低水準の商売に精を出していることを意識的・無意識的とを問わず、見抜いたのではないのか。

トロール漁法よろしく流行を仕掛けて総体としての大衆を籠絡する手法としての流行マーケティングは最早過去のものになった。人々は自らが欲したいものしか意識の対象としなくなった。良かれ悪しかれ、その状況を見誤ったものは、既得権益にすがるだけの敗残者として嘲笑と憎悪の対象になることは、認識されてしかるべきだろう。


そういえばパソコンを新調した  (2012.01.05)


忙しさの余り書き忘れておりましたが、昨年の10月にパソコンを新調しました。
元々調子の悪かった旧マシンですが、ついに10月のある日にハードディスクを巻き込んで死亡。別のマシンで調べたらこのハードディスクは物理障害を起こしておりました。当然FinalDataでも救出できないので、後日復旧サービスにデータ救済を依頼し、10万円ほどかかりました(涙)。バックアップはこまめに取りましょう。

で、新マシンのスペックです。
OS: Windows7 Professional 64bit
CPU: Core i7-2600K
CPUクーラー: Scythe 峰2
メモリ: SunMax製エルピーダメモリチップ採用 4GB*4
VGA: RadeonHD 5770 (Sapphire製、 前のマシンからの使い回し)
マザーボード: ASUS P8Z68-V Pro
電源: Enermax G700-MA
音源: Soundblaster X-Fi Platinum HD
SSD: Crucial M4 CT256M4SSD2 (ファームウェアアップデート済み)
HDD: WesternDigital Caviar Green 2.0TB 64MB SATA 6.0Gbps WD20EARX×3
光学ドライブ: Pioneer BDR-203を流用

前のAMD系マシンに比べるとeSATAの端子が少ないのが欠点ですが、USB3.0を備えているので、対応メモリーカードリーダを使うとデジカメ写真の吸い上げなどは速くて便利です。後はやはり起動ドライブをSSDにしたことで、今まで5分近くかかっていた起動が1分程度に短縮できました。
その他、今回のディスククラッシュで相当に懲りたので、ドキュメントファイルは全てRAID10のNASに移し、定期的なバックアップをスケジュールしました。メールデータはローカルですが、こちらも定期的なバックアップを行っています。

皆様、データは大事です。こまめなバックアップを忘れずに(涙)。


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